夜明けと宵闇の撮影記Ⅴ

薄明の空はとても美しく色合いが変化していきます。

暗闇から徐々に青みがかり、辺り一面が青い世界になり、空は群青色に染まります。
東の空は白みを帯びてきたかと思うと、あっという間にオレンジが濃くなります。

日の出直前の露出合わせは非常に難しく、黄昏時を過ぎると、空の露出が明るく前景が黒く潰れるたり、前景を見えるようにすると空が白飛びするか、設定に悩まされます。

そこで夜明け時や日没時によく使用する3種類のフィルターについて説明をします。

 

左からGND8Soft 3段分調整できます。上部が濃く下に向けて薄くなります。太陽がまだ高めの時や、水平線がはっきり出ていなかったり障害物があるような時に使用します。オールマイティーに使えるGNDですが弱いです。

 

中央はGND8Reverse 同じく3段分の調整が出来ます。中央が濃くて上に行くほど薄くなります。日の出や日の入り時に特化したGNDです。日の出前や日の出後の長時間露光時にもよく使用します。水平線が出ていない場合や障害物がある場所での使用は難しいです。ロケーションによっては全く使えなくなります。
私が一番使用している薄明のパートナーです。

 

右はGND8Hard 8は3段分の調整となります。これは水平線が出ていて日の出後、日没前とまだ太陽が残っている場合に使用します。これも障害物があると使用が難しくなります。

 

太陽の光の強さはとても強く、3段で調整するのは足りない事のほうが多いです。太陽が低い位置にいるときはとても早く動いていくので、数ショットで露出やフィルターの調整が必要となります。
それを考えるとND16は調整幅が少なく上級者向けとなると思います。

NiSiさんの角型ホルダーは3枚入ります。私は最大ND+GND+GNDの三枚構成で撮ることも少なくありません。

組み合わせることで露出変化に速やかに対応ができ、位置を微妙にずらすことで微調整が出来るというメリットがあります。

 

余談ですがGNDとはGraduated Neutral Density(諧調がある中立な濃度)の略です。
日本ではよくハーフNDと呼ばれています。

 

そして。。。

なんと。。。

NiSi Filter Japan様のAmazon販売サイトで私の写真を使用してくださっております♪
これはとても嬉しく名誉なことです。
NiSi様ありがとうございます(*^^)



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コメント: 3
  • #1

    ケイ フクダ-自遊人を目指してー (木曜日, 02 11月 2017 11:39)

    NiSi Filterを現在使われているとのことで角型フィルター導入にあたっての注意点(価格も含め^^;)や実際ホルダー装着の情報を知りたいです。メーカー比較なども分かれば嬉しいですね。

  • #2

    Nao (金曜日, 03 11月 2017 20:29)

    >#1
    ケイ フクダ-自遊人を目指して 様
    コメントありがとうございます。
    NiSi Filterのホルダーと角型フィルターの装着実例のUPを考えてみます!
    参考になるご意見ありがとうございました。

    フィルターは、何をどのように撮りたいかというビジョンがあるとして、カメラの設定だけでは無理が生じる時の補足ツールという位置づけです。
    私の経験上、GNDは一枚のみの使用ならば現像だけで同じようなことが出来てしまうと思います。それ以上の結果を望みたいときにフィルターの真の出番が来ると思います。

  • #3

    ケイ フクダ-自遊人を目指して- (日曜日, 05 11月 2017 11:37)

    >#2
    現在円形フィルターC-PL、ND8、ND16を82mm、77mmでさらにND400、ND1000を82mmで使用し、角型ハーフNDをホルダー無しで手持ちでの運用しているものでホルダーでの角型フィルターでの完全移行で運用始め改善するものがあるのか、また費用が発生しますがそれに対して対価があるものなのか?…と考えているのです。